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メジロとオレンジ

食事中。

春の鳥

春も間近な緑色。

―――

『罪と罰』以来何となくドストエフスキーづいていて、今は『悪霊』を読んでいる。
誰も彼もがキャラ立ちまくりで読んでて疲れるが、『罪と罰』とはまた違った感じで
面白い。しかし如何せん長いので、平行して軽い短編でも読んで気分転換を
図ろうと、『青空文庫』を検索した。
小説を読む合間の気分転換に小説を読むという行動自体どうかと薄々感じつつも
心にヒットしたのは、『鰐』という短編だった。作者はドストエフスキー。そんなに好きか。

主人公の友達のイワンという男が、妻のエレナを伴って外国旅行を計画する。
その出発前に3人で出掛けた見世物小屋で、イワンは何故か鰐に呑まれてしまう。
驚き慌てた妻は鰐の持ち主に、早く鰐の腹を割いて主人を取り出してくれと頼むのだが、
持ち主はお宅の亭主のせいでうちの鰐が死んだら何としてくれるのかと逆ギレ。
主人公も懸命に持ち主を説得しようとするのだが、一向に引かない。
イワンが鰐がと言い合っているとそのイワン、鰐の腹の中からまあ待ち給え君達、と
至極暢気に話し出す。自分がこんなことになったのは早晩職場にも知られるところと
なるだろうが、外国旅行と言って休みを貰ったのに、こんな近所のしかも鰐の腹の
中にいるというのは上役に心証が悪い、ついては何とか執り成してくれないかと
主人公に頼むイワン。主人公はうろたえつつも、イワンは元気みたいだし、ここで
不毛な言い争いをしてるのにも飽きたし(ヒドイ)という訳で、彼の頼みを引き受けて
エレナとともに見世物小屋を辞する。鰐の持ち主は、腹に人が入ってる鰐の見料で
一挙大儲けだわいと浮かれ、主人公はエレナを家に送るために並んで歩きながら、
エレナかわいいよエレナと浮かれている。

この後主人公は、知己の人物にイワンのことを頼みに行ったり、エレナが離婚したいと
言い出すのを止めたり、鰐の持ち主と再び言い争ったり、イワンの妄想じみた計画を
じっと聞いてやったりと、ひとり大忙し。
人が鰐に呑まれた状況や、主人公が周りのいろんな人と交わす会話の中に、物凄く
痛烈なアイロニーが込められているのは、いっそ露骨と言ってもいいくらい分かり易い。
だがそれ以上にシュールすぎる為、アイロニーについてまで考える余裕はない。
ラストもぽんと放り出されるような感じなので、尚更変な部分しか印象に残らない。
多分ドストエフスキーが、話の中盤で書きたいことを全部書いてしまった挙句に収拾が
つけられなくなったのだろう。こんなおかしな話は早く終わらせて、賭博にでも出掛け
たかったのかもしれない。負けるくせに。

まあそんな感じで、気分転換になったのかはちょっと分からないが、ロシア文学の
新たな一面を垣間見た思いがした短編だった。
と私も収拾がつかないので適当なことを言って終わり。

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